横浜港の回復状況と電動化推進計画
さきの予算特別委員会の局別審査の際に、我が党の竹内議員から質疑がありました横浜港の港勢について、コンテナの取扱量や気候状況などについて、コロナ禍の前と同水準、もしくは上回る勢いで順調に回復している様子がうかがえて、大変うれしく思っております。
竹内議員のほうから、大黒ふ頭では日本最大級の大型自動車専用船が11隻も同時に着岸可能ということで、専用ターミナルでは新たな管理システムに、太陽光パネルを活用した充電設備が可能になるということで御答弁をいただいていたと思います。今、二井委員からの御答弁にもありましたように、新たな管理システムで太陽光パネルを活用したというところで、ちょっとときめいたのですけれども、今後、電気自動車の需要はますます右肩上がりだと思います。脱炭素に向けてのすばらしい取組だと思いますので、もう少し具体的にどれぐらいの規模で、いつ頃までに何をされるかといったようなことを教えてください。
大黒ふ頭では、これも日本で初めてなのですけれども、普通、車を運ぶ船が到着する埠頭は公共埠頭で、船によって使う会社が違ってくるという感じなのですね。だから船に合わせて車をいろんなメーカーがそれぞれ使うという形だったのですけれども、横浜市の条例を改正しまして、特定の会社にずっと貸し付けることができるようにしたのです。
それはどういうメリットがあるかというと、その会社が、まずそこのバースにお客さんを呼ぼうということで、貨物の営業を物すごくやっていただけるということもありますし、もう自分のところはそこを使えるということなので、船がいつでもいられるように準備ができるということもあります。そしてさらに、公共バースだとどこのバースを使うか、日によって変わったりするのですけれども、そういう専用で貸し付けるようにすると、いろいろ投資ができるのですね。
そこで、一つは温暖化対策ということで、構内で使う車を電気自動車にして、その電気自動車に供給する電気を太陽光パネルで供給すると、例えばそういうことをやったり、港内の電力は基本的にはLEDを使うとか、いろんなそういうことがそれぞれの事業者の工夫でできるようになっております。大黒ふ頭の一つのターミナルは、その会社の世界的な環境の取組で、ナンバーワンを取って表彰されたりしております。
ですから、今後、そんな取組を大黒ふ頭のいろんなバースでも、自動車バースで電気自動車も取り扱うようになりますし、国産の電気自動車の輸出が大分増えてのいるのです。そういったこともあって、ぜひこの世界のこのグリーンの流れに乗っていけるように、民間事業者と一緒にやっていきたいと思っております。
あと、もう1点だけ、昨年、神戸市の川崎重工を視察した際に、液化水素運搬船の実証実験に成功したということで、すばらしいと思いました。本当に横浜市も今、御説明していただいたように、グリーンに向けての非常にすばらしいいろんな取組をされていると思うのです。名前は関係ないと思いますが、川崎市のほうでも液化水素に挑戦するという何かうわさもちょっと聞きまして、水素タンクの土地が必要になると思いつつ、本市では水素社会への取組に対する計画などはございますでしょうか。
水素の運搬については液化水素で運ぶやり方もあるのですが、マイナス二百七十何度とか、物すごく冷やして圧力をかけたまま運搬しなければいけないものですから、別の方法もいろいろ考えられております。例えばMCHというのですけれども、トルエンに水素を結合させて運ぶと、普通のガソリンと同じような扱いで運べるとかいうのがあって、オーストラリアの砂漠で太陽光で発電した電力で水を分解して、水素をそのままトルエンに結合させてガソリンと同じように船で運んでくる。従来のタンカーや、横浜にもエネオスさんがあるのですけども、そこのタンクを使えて、水素を使うときにはその結合を解いて、分離させて使うなんていうやり方も開発をされています。
それから、アンモニアもやはり水素を運ぶ手段の一つということになっていまして、アンモニアは分離をしなくて、そのまま船舶の燃料にできたりするのですね。今年の6月に今、日本郵船だとか、ほかのIHIさんだとかと協定を結んで開発しているのですけれども、アンモニアのタグボートというのも、実際これは船を造って実証運航することになっております。
さらに、グリーンメタノールというのが最近急に注目をされてきておりまして、CO2と水素を結合させてメタノールをつくるのですけれども、そのときの水素をやはりグリーン水素を使ってやっていくということで、これは昨年の末に世界最大級の船会社であるマースクというところと覚書を締結して、それを横浜で供給できるようにしていこうということです。いろんな水素の運搬の仕方、活用の仕方がありますので、液化水素だけにこだわらずに、利用者のニーズに合わせて対応できるようにしていきたいと思っております。
質疑への感謝と今後の協力要望
大変詳しい説明ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。